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Legal Term

保護法益とは|犯罪の規定が守る利益を特定する

読み方:ほごほうえき

保護法益とは、ある犯罪の規定が侵害や危険から守ろうとする利益をいいます。定義と具体例から、近い概念との違い、条文の使い方を確認します。

更新日: 2026年10月25日

定義

保護法益とは、ある犯罪の規定が侵害や危険から守ろうとする利益をいいます。殺人罪で人の生命、傷害罪で身体、財産犯罪で財産的利益が問題となるように、各処罰規定の対象や行為から理解します。刑法の一つの条文に、全犯罪の保護法益の定義が一覧化されているわけではありません。 誰に帰属する利益か、個人の利益か社会全体の安全・信用かを考えると、被害者の承諾や、犯罪の成否・個数を検討しやすくなります。例えば、自己所有の住宅に対する放火でも、公共の安全に関わるため、所有者の同意だけで当然に処罰対象から外れるわけではありません。 ただし、守る価値が重要だという印象から、条文にない行為まで処罰してはいけません。文書偽造では名義の真正に対する信用などを踏まえて、内容が嘘というだけの場合との違いを考えます。保護法益は条文の文言と解釈を結び付ける手掛かりであり、構成要件の代わりではありません。

試験での使い方

対象犯罪について、守られる利益を一言で示してから、問題の行為がどのようにそれを侵害・危険化したかを条文要件に即して説明します。確認問題:保護法益を害するなら条文に該当しなくても犯罪になるか。答え:なりません。処罰規定と構成要件への該当が必要です。

根拠条文・参考資料

資料の確認日:2026年10月26日