Legal Term
主張責任とは|証明責任との違い
読み方:しゅちょうせきにん
主張責任は、必要な主要事実が訴訟に現れなかったとき、その不利益をどちらの当事者が受けるかという問題です。主張がない場面と、主張はあるが証明できない場面を分けます。
更新日: 2026年10月24日
定義
主張責任とは、ある法律効果に必要な主要事実が当事者から主張されないため、裁判所がその事実を判決の基礎にできない場合の不利益の分配です。証明責任が証拠調べをしても事実の存否が不明な場合を扱うのに対し、主張責任は判断の基礎となる事実が訴訟へ提出されているかを扱います。 貸金請求なら金銭交付と返還合意などの請求原因、これに対する弁済なら抗弁に当たる事実を具体化します。どの当事者の発言から現れたかだけでなく、口頭弁論に当該事実が現れているかが重要です。証拠の中に記載があることと、主要事実として主張されたことは同じではありません。 例えば送金記録は証拠ですが、その送金が貸付けだったという事実関係は別に整理する必要があります。法律の条文番号を述べなかったことと、要件となる具体的事実を主張しなかったことも区別します。
試験での使い方
答案では請求原因・抗弁・再抗弁のどの法律効果について、どの主要事実が不足するかを書き分けます。「証拠が弱い」という話に進む前に、必要な事実が主張されているかを確認し、主張責任と証明責任を混同しないようにします。
根拠条文・参考資料
資料の確認日:2026年10月24日