Legal Term
責任阻却とは|違法性阻却・刑の減軽との違い
読み方:せきにんそきゃく
責任阻却とは、構成要件に当たる違法な行為であっても、その行為者を刑法上非難するための条件を欠くため、犯罪の成立を認めないことをいう学習上の概念です。定義と具体例から、近い概念との違い、条文の使い方を確認します。
更新日: 2026年10月25日
定義
責任阻却とは、構成要件に当たる違法な行為であっても、その行為者を刑法上非難するための条件を欠くため、犯罪の成立を認めないことをいう学習上の概念です。典型として、刑法39条1項の心神喪失や、41条の14歳未満の者の行為を確認します。行為の危険や被害がなかったという意味でも、行為自体が社会的に許されているという意味でもありません。 正当防衛などの違法性阻却は行為が違法と評価されない問題、責任阻却は違法な行為をした特定の人を非難できるかという問題です。また、心神耗弱は39条2項による必要的な刑の減軽であり、心神喪失と同じ完全な責任阻却ではありません。 例えば、13歳の者の行為について41条を適用する場面と、責任能力を備えた成人がその者を利用した場面では、それぞれの責任を個別に判断します。ある者が罰せられないことから、関与した全員も当然に処罰されないと考えないようにします。
試験での使い方
犯罪論の構成要件・違法性・責任という段階のどこで結論が変わるかを示します。確認問題:心神耗弱は必ず処罰されないか。答え:違います。39条2項は刑の必要的減軽です。責任阻却と責任の減少を区別し、各人について行為時の能力や年齢を確認します。
根拠条文・参考資料
資料の確認日:2026年10月26日