何が起きたか
女性だけに6か月の再婚禁止期間を定めていた旧民法733条について、再婚を妨げられた女性が国家賠償を求めました。規定の違憲性と国会の立法不作為の責任が争点です。
- 女性だけに定められていた期間の長さ
- 違憲性と立法不作為の国家賠償の区別
何が問題になったか
規定の違憲性と国会の立法不作為の責任が争点です。
裁判所の判断と理由
2015年判決は、当時の規定のうち100日を超える部分を違憲とする一方、本件の立法不作為について国家賠償法上の違法は認めませんでした。
父性推定の重複を避けるという目的と期間の長さを区別します。また、規定が違憲であることから直ちに国会議員の職務上の義務違反が導かれるわけではありません。
判決本文・裁判要旨で確かめる
裁判例詳細の事件番号・裁判年月日と本文PDFを照合できます。公表要旨は裁判所による要約です。本文では多数意見の理由と、補足意見・反対意見がある場合の記載を区別して読みます。
この判例が当てはまる範囲
再婚禁止期間はその後の法改正で廃止されています。100日なら現在も必要と説明しないことが重要です。旧制度の違憲審査と現行法上の婚姻要件を分けます。
事実を変えて考える
以下は理解を確かめるための設例です。実際の事件の事実ではありません。
現在の再婚の可否について、100日の経過をこの判決だけから条件にしてよいですか。
いけません。再婚禁止期間は廃止されており、現在の婚姻要件は現行民法で確認します。判決当時の制度と区別します。
答案・学習での使い方
検討の出発点は「女性だけに定められていた期間の長さ」です。次に「違憲性と立法不作為の国家賠償の区別」を、判断の要件や理由と結び付けます。事件名や結論を挙げるだけで終えず、設例のどの事実が同じで、どこが異なるかを説明しましょう。