試験対策
予備試験で最初にやるべき教材|初学者が失敗しない選び方【2026年版】
予備試験を独学で始める初学者向けに、最初にやるべき教材の種類、選び方、避けるべき教材選定、短答・論文へのつなげ方を解説します。

予備試験で最初にやるべき教材|初学者が失敗しない選び方【2026年版】
予備試験を始めるとき、最初に教材選びで迷う人は多いです。
しかし、初学者が最初にやるべきことは、「一番詳しい教材」を選ぶことではありません。
最初に必要なのは、法律学習の全体像をつかみ、短答・論文・条文・判例がどうつながるかを理解できる教材です。
この記事では、予備試験初学者が最初に選ぶべき教材の種類と、失敗しない使い方を解説します。
この記事の結論
初学者が最初に用意すべき教材は、次の5つです。
入門書または入門講義
条文
短答過去問または肢別問題集
論文過去問
ミスログ用ノート
最初から大量の基本書、判例集、演習書を買う必要はありません。
教材は増やすより、つなげて使うことが重要です。
最初に教材選びで失敗する理由
初学者が教材選びで失敗する理由は、次の通りです。
難しい基本書から始める
複数の教材を同時に買いすぎる
評判だけで選ぶ
短答教材と論文教材がつながっていない
条文を使わない
途中で教材を何度も変える
教材を読むことが目的になる
予備試験の教材は、読むためではなく、試験で使える状態にするために使います。
教材1:入門書または入門講義
最初に必要なのは、入門教材です。
目的は、詳細な論点を覚えることではありません。
入門教材の目的
法律用語に慣れる
科目の全体像を知る
条文の読み方を知る
判例の位置づけを知る
短答と論文の違いを知る
入門教材は、薄くて全体像が分かるものを選んでください。
最初から分厚い基本書に入ると、全体像が見えないまま細部に埋もれます。
入門教材の使い方
1周目:止まらず読む
2周目:重要語句に印をつける
3周目:短答・論文問題と照合する入門段階では、分からない箇所を完全に理解しようとしないでください。後で問題演習を通じて理解が深まります。
教材2:条文
予備試験では、条文を使う力が重要です。
短答でも論文でも、条文の文言、要件、効果を押さえる必要があります。
条文で見るべきこと
要件
効果
主語
例外
手続
期間
他条文との関係
法律学習では、解説を読んで分かったつもりになりがちです。
しかし、本試験で使うのは条文です。
条文の使い方
短答で間違えたら、必ず条文に戻ります。
論文で論点を見つけたら、根拠条文を確認します。
問題を解く
↓
間違える
↓
解説を読む
↓
条文に戻る
↓
ミスログに書くこの流れを習慣化してください。
教材3:短答過去問・肢別問題集
短答教材は、知識の穴を見つけるために使います。
最初から高得点を取る必要はありません。
短答教材の目的
頻出条文を知る
判例知識を確認する
ひっかけ表現に慣れる
苦手分野を可視化する
記憶を定着させる
短答問題は、解いた後が重要です。
正解したかどうかだけでなく、なぜ正しいのか、なぜ誤りなのかを確認してください。
肢別問題集の使い方
肢別問題集は、反復に向いています。
ただし、機械的に何周もするだけでは不十分です。
周回 | 目的 |
|---|---|
1周目 | 知らない知識を発見 |
2周目 | 間違えた肢を重点復習 |
3周目 | 理由を言えるか確認 |
4周目以降 | スピードと精度を上げる |
教材4:論文過去問
初学者でも、論文過去問は早めに見てください。
最初から答案を書けなくても構いません。
重要なのは、予備試験が何を聞いているかを知ることです。
論文過去問で見るべきこと
問題文の長さ
設問の聞き方
事実の使い方
論点の出し方
答案の構造
時間内に処理すべき量
論文過去問を後回しにすると、短答知識が論文で使えない状態になりやすいです。
初学者向けの使い方
1回目:問題文を読むだけ
2回目:設問を分解する
3回目:論点を探す
4回目:答案構成を作る
5回目:短い答案を書くいきなりフル答案を書かなくて構いません。最初は答案構成だけで十分です。
教材5:ミスログ用ノート
独学者に必須なのが、ミスログです。
ミスログとは、自分の間違いを記録して、次に同じミスをしないための管理表です。
ミスログの項目
項目 | 内容 |
|---|---|
日付 | 間違えた日 |
科目 | 憲法・民法など |
問題 | 問題番号やテーマ |
ミス | 何を間違えたか |
原因 | 知識不足、読み違い、時間不足など |
対策 | 条文確認、再演習、論証修正 |
次回復習 | 3日後、1週間後など |
ミスログは、合格までの学習OSです。
教材を増やすより、ミスログで既存教材を使い切る方が効果的です。
最初に買わなくてよい教材
初学者が最初から買わなくてよい教材もあります。
分厚い専門書
複数の基本書
難問中心の演習書
実務家向けの詳細書
何冊もの判例集
目的が重複する教材
もちろん、これらが不要という意味ではありません。
最初に買う必要がないという意味です。
基礎ができてから必要に応じて追加してください。
教材選びの基準
教材を選ぶときは、次の基準で判断してください。
基準 | 確認ポイント |
|---|---|
レベル | 初学者が読めるか |
網羅性 | 試験範囲の全体像が分かるか |
接続性 | 短答・論文につながるか |
反復性 | 何度も使えるか |
更新性 | 法改正や試験制度に対応しているか |
相性 | 自分が継続して使えるか |
教材は、評判が良いものではなく、自分が使い切れるものを選ぶべきです。
2026年以降に注意すべき教材選び
令和8年から、予備試験の論文式試験のみCBT方式が導入されます。
そのため、論文教材を選ぶときは、紙答案だけでなく、PC入力で練習できる環境も意識してください。
追加で必要なもの
PC入力用の答案テンプレート
時間制限付きの入力練習
見出しを付ける練習
誤字・変換ミスの確認
答案構成から入力までの一連練習
教材そのものだけでなく、使い方もCBTに合わせる必要があります。
最初の1か月の教材運用
1週目
入門教材を読む
試験制度を理解する
条文を開く習慣を作る
2週目
憲法・民法・刑法の入門を進める
短答問題を少し解く
間違いをミスログに書く
3週目
短答と条文をつなげる
論文過去問を読む
答案の形を見る
4週目
主要3科目の復習
短答の弱点確認
論文答案構成を1問試す
まとめ
予備試験で最初にやるべき教材は、次の5つです。
入門書または入門講義
条文
短答過去問または肢別問題集
論文過去問
ミスログ用ノート
初学者は、教材を増やすより、教材同士をつなげて使うことが重要です。
入門教材で理解する
↓
条文で根拠を見る
↓
短答で確認する
↓
論文で使う
↓
ミスログで修正するこの流れを最初から作れば、独学でも迷いにくくなります。
よくある質問
予備試験の初学者は最初に何を買うべきですか?
入門書または入門講義、条文、短答過去問または肢別問題集、論文過去問、ミスログ用ノートを用意してください。
基本書は最初から必要ですか?
最初から分厚い基本書を精読する必要はありません。まずは入門教材で全体像をつかみ、必要に応じて基本書を参照する形が現実的です。
論文過去問はいつから使うべきですか?
初学者でも早めに見てください。最初は書けなくても、設問、事実、答案構成の型を知るだけで十分意味があります。
次に読むべき記事
予備試験 独学ロードマップ(0→合格まで完全設計)
1年合格スケジュール
2年合格スケジュール
予備試験とロースクールどっちがいいか
迷っている段階を終えたら、次は「独学ロードマップ」で学習順序を固定してください。予備試験は、気合いよりも順番で失敗します。