試験対策
予備試験の科目順序の最適解|初学者が最初に学ぶべき順番【2026年版】
予備試験の科目はどの順番で勉強すべきか。憲法・民法・刑法から始める理由、行政法・商法・訴訟法・実務基礎への広げ方を解説します。

予備試験の科目順序の最適解|初学者が最初に学ぶべき順番【2026年版】
予備試験は科目数が多い試験です。
初学者が最初につまずきやすいのは、「どの科目から始めるべきか」が分からないことです。
結論から言うと、最初は憲法・民法・刑法から始めるのが基本です。その後、行政法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法、法律実務基礎へ広げていきます。
この記事の結論
おすすめの科目順序は次の通りです。
憲法
↓
民法
↓
刑法
↓
行政法
↓
商法
↓
民事訴訟法
↓
刑事訴訟法
↓
法律実務基礎
↓
選択科目ただし、完全に1科目ずつ終わらせる必要はありません。
最初に主要3科目の地図を作り、その後、短答・論文演習をしながら他科目へ広げる形が現実的です。
なぜ憲法・民法・刑法から始めるのか
理由は3つあります。
1. 短答で重要だから
短答式試験では、憲法、民法、刑法を含む法律基本科目が問われます。
初学者にとって、主要3科目は短答対策の土台です。
2. 論文の基礎になるから
憲法・民法・刑法は、論文答案の基本的な書き方を学ぶのに向いています。
憲法:権利選択、審査基準、あてはめ
民法:要件、効果、請求原因、抗弁
刑法:構成要件、違法性、責任、共犯
この3科目で答案の型を学ぶと、他科目にも応用しやすくなります。
3. 法律思考の基礎になるから
法律学習では、条文、要件、効果、事実評価、結論の流れが重要です。
主要3科目は、この流れを学ぶのに適しています。
科目別の位置づけ
憲法
憲法は、最初に学ぶ科目として向いています。
理由は、全体像をつかみやすく、論文答案の構造も比較的明確だからです。
最初に押さえるべきテーマは次の通りです。
人権総論
表現の自由
職業選択の自由
平等
適正手続
統治機構
民法
民法は最も重い科目です。
範囲が広いため、最初から完璧にしようとすると挫折します。
まずは、次の順番で進めると理解しやすいです。
民法総則
↓
物権
↓
債権総論
↓
契約
↓
不法行為
↓
担保物権
↓
親族・相続民法は短答でも論文でも重要なので、毎週触れる科目にしてください。
刑法
刑法は、答案の処理手順が比較的はっきりしています。
最初に次の構造を押さえます。
構成要件
↓
違法性
↓
責任
↓
共犯
↓
罪数刑法は、事実を評価して答案に書く練習に向いています。
次に行政法を学ぶ理由
行政法は、憲法とつながりがあります。
特に、行政事件訴訟法、国家賠償法、行政手続、行政裁量などは、憲法の統治・人権理解とも関係します。
行政法で最初に押さえるべきテーマは次の通りです。
処分性
原告適格
訴えの利益
裁量
国家賠償
行政指導
行政手続
行政法は、論文で「何を訴えるか」「どの法律構成を使うか」を考える力が必要です。
商法・会社法は後回しにしすぎない
商法、とくに会社法は、初学者が苦手にしやすい科目です。
条文が多く、制度も複雑です。
しかし、後回しにしすぎると直前期に間に合いません。
最初は、次のテーマを優先します。
株式
機関
取締役の責任
代表取締役
会社の意思決定
商行為の基本
会社法は、条文を引く練習をセットにしてください。
民事訴訟法・刑事訴訟法は実務基礎につながる
訴訟法は、最初に学ぶと抽象的に感じやすいです。
しかし、法律実務基礎や口述にもつながる重要科目です。
民事訴訟法
訴訟要件
弁論主義
既判力
証明責任
訴えの変更
上訴
刑事訴訟法
捜査
逮捕・勾留
令状
証拠
伝聞
訴因
訴訟法は、実際の手続の流れを図にすると理解しやすくなります。
法律実務基礎はいつ始めるべきか
法律実務基礎は、民法、刑法、民訴、刑訴の理解と関係します。
そのため、完全初学者が最初に学ぶ科目ではありません。
ただし、最後まで放置するのも危険です。
目安としては、主要3科目と訴訟法の基礎に触れた後、早めに入口を確認してください。
最初に見るべき内容
民事実務の要件事実
事実認定
刑事実務の手続
弁護人・検察官・裁判官の視点
口述試験で問われる基礎
選択科目はいつ決めるか
選択科目は、早めに候補を決めるべきです。
ただし、最初から選択科目に時間を使いすぎると、主要科目が遅れます。
選択基準は次の通りです。
興味があるか
教材が揃っているか
過去問との相性がよいか
学習時間を確保できるか
将来の実務に関係するか
初学者向けの科目順序モデル
3か月モデル
月 | 科目 |
|---|---|
1か月目 | 憲法・民法入門 |
2か月目 | 民法・刑法 |
3か月目 | 憲法・民法・刑法の短答基礎 |
6か月モデル
月 | 科目 |
|---|---|
1〜2か月目 | 憲法・民法・刑法 |
3か月目 | 短答基礎 |
4か月目 | 行政法・商法 |
5か月目 | 民訴・刑訴 |
6か月目 | 論文答案構成・実務基礎入口 |
1年モデル
時期 | 科目 |
|---|---|
前半 | 主要3科目+短答 |
中盤 | 全科目展開+論文構成 |
後半 | 過去問+答案改善 |
やってはいけない科目順序
初学者が避けるべき順序は次の通りです。
民法を完璧にしてから他科目へ行く
短答科目だけを1年やる
論文科目を直前まで放置する
商法・訴訟法を後回しにしすぎる
実務基礎を口述前まで見ない
予備試験は科目間の連携が強い試験です。
1科目を完璧にしてから次へ進むより、全体を何周も回す方が伸びやすいです。
まとめ
予備試験の科目順序は、次の流れが基本です。
憲法
民法
刑法
行政法
商法
民事訴訟法
刑事訴訟法
法律実務基礎
選択科目
ただし、重要なのは順番そのものではなく、短答・論文・復習をつなげることです。
科目を「終わらせる」のではなく、何度も回して、問題で使える状態にしてください。
よくある質問
予備試験はどの科目から始めるべきですか?
初学者は憲法・民法・刑法から始めるのが基本です。主要3科目は短答・論文の両方で土台になります。
民法を完璧にしてから他科目へ進むべきですか?
いいえ。民法は範囲が広いため、完璧主義だと進めなくなります。基礎を押さえたら他科目へ広げ、何度も戻って復習してください。
法律実務基礎はいつ始めればいいですか?
主要3科目と訴訟法の基礎に触れた後、早めに入口を確認してください。最後まで放置すると負担が大きくなります。
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